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2007年9月 5日 (水)

9 阿久悠よさようなら

9. 阿久悠よさようなら

阿久悠を送る会からお知らせを頂いた。私のところまで、細かなお気配り、大変ありがたいことである。

81日。作詞家として、作家として私たち庶民に大きな感動を置き土産に、まだまだ期待された活動を残したまま、鬼界に旅立たれてしまった。なんとしても早すぎる。

思えば1984年の押し詰まった年の暮れ、電通の豊田氏(政府館の運営総括プロデューサー)を中心に、集まった忘年会で、阿久悠氏より自著の「最後の楽園」以下1984年の優秀出版書10冊を贈られた。翌年3月から始まる科学万博の成功を祈念しての贈り物であった。

198410

写真 1984年の10

Photo

写真 「最後の楽園」

改めて「最後の楽園」を読み返してみた。23年経てすっかり老年になった今日読んでも大変面白い。戦後の「太陽族」のことを知っている世代は多数派ではなくなった。寝苦しい夜が続いたこともあって、一気に読みきってしまった。現在体調がいまひとつなのは、このためかも知れない。

私の名前の後に寄せてくれた言葉「君の唇に色あせた言葉を」。阿久悠の手にかかると「色あせた言葉」もたちまち生気が目覚め、感動を呼び起こす。

Photo_2

写真 日本の日の歌

科学万博の日本の日(1985/6/10)のために「日本の日の歌」を作詞していただいた。「時の魔法」である。

時に魔法をかけ

明日の世紀をみれば

愛が空の雲になっている・・・・

残念ながらこの三行しか記録に残っていない。この三行だけ見ても、続きがわくわくする。この歌はなぜか曲がつけられなかった。なんとしてもこの詩を蘇らせて、曲をつけてみんなで歌ってみたい。阿久悠は「色あせた言葉」に命を吹き込む魔法使いだと思う。

この機会にあとの9冊も読み直してみた。いずれも阿久悠の選書だけのことがあり、今でも新鮮そのものであり、8月の夜は退屈することがなかった。ブログがお粗末になったのはそのせいと、責任転嫁することを許されよ。

810日には阿久悠になんと語りかけたらよいのか。どう美辞麗句で述べようが、早すぎたという思いは消すことができないと思う。

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