7-7-2 9月(その2)
7-7 -2 9月 (その2) 世紀の祭典いよいよ終幕へ
7-7-2-1 9月8日(日)
写真 会場を埋め尽くす観客
期待される日曜日。朝から快晴。宿舎の脇の道は早朝から渋滞気味。渋滞を避けて抜け道を通り会場へ。駐車場から会場までの動く歩道もいっぱい。ゲートは開場まえから溢れている。今日は30万人超えるかも知れない。
北ゲートの到着する連接バスも満員がつづく。正午過ぎに20万人を突破したとの情報がはいる。協会として滞留観客数が20万人を超えたとき、入場制限をするかどうかを検討することになっていた。押し寄せるVIPの対応の合間を探して、シンボルタワーに上り、会場の混乱の度合いを調べ、協会本部と協議するのも筆者の仕事であった。
タワーからの眺めは、人・人・人であったが、中央プロムナードの人の流れはスムーズであり、普段は人出の多くないダベリング広場や、ぽっかりが丘への流れも緩やかに続いており、まだまだ余裕ありと報告する。
ダイエー館前の群馬和太鼓の演奏にも大勢の観客が集まっていた。
なお、エキスポプラサでは、引き続きボリショイ・サーカスが演じられ、まさに立錐の余地がなかった。
写真 まだ余裕を感じさせる政府館の周辺
13時過ぎには、滞留240,890人の表示が示されたが、まったく問題ないと確信が得られた。
昨夜(7日)は夜間入場者が98,520人で記録をつくったと知らされ、30万人入場の期待は高まった。そして花火が打ち上げられた頃には、待望の30万人を超えていた。
今日の入場者 324,543人(予測:224,000人)
7-7-2-2 9月9日(月)
曇り一時晴れ
昨日の興奮が夢のよう。10万人の観客は、なにかがらがらという感じ。しかし、残暑まだまだ暑い今日も大勢の観客の来場には、頭が下がる思い出ある。気になることといえば団体バスの数が急に減ったこと。昨日は400台を下回っていたが、この日も同様。旅行エージェントが大阪万博の先例で会期末は第混乱と見て、営業を抑えたのかと考えられる。とすれば、明日意向もあまり期待ができない。
エキスポホールでは、モニカ&藤岡琢哉のラストサマーコンサートが演じられて、2回の公演で4,000人余りの観客を魅了していた。
エキスポセンターも22,389人の記録を作り、累計100万人のイベントの準備を始めた。
今日の入場者 135,680人(予測:155,100人)
7-7-2-3 9月10日(火)
曇り一時晴れ
プラサでのボリショイは今日まで。
少し余裕ができたか、閉館後の相談が入ってくる。しかし、現実はまだまだ優先入場で振り回されている。今日も総館長自らでないとだめという人気パビリオンに、3度も足をはこんでしまった。お願いするほうも、されるほうも大変。VIPの方は是非8月のお盆前にきていただきたい。そうすれば懇切丁寧にご案内できるのだが。VIPといっても民間館の場合、出展社の役員やその家族はこの頃は一切だめ。お得意様のご家族様が最優先なのである。どうにかならないか。どうにもならないのである。
今日の入場者 138,358人(予測:119,800人)
7-7-2-4 9月11日(水)
あいにくの天気となる。曇り一時雨
写真 中曽根総理大臣にご報告
写真 歴史館ご視察
いよいよ閉会に向かっての準備に入る。
中曽根総理には十分万博の実地検証をお願いする。この日は会場建設の担当者としての木部建設大臣もご来場。国際機関では最後のスペシャルデーを催したISOのコタリ総会議長も来館。
来賓もお忙しく、ホスト側もめちゃくちゃの常態であったが、万博成功の確信を抱いての応接は、常に笑いがあり、満足の顔で満たされていた。
写真 クバン・コサック合唱団
エキスポホールでは、ソ連の国立クバン・コサック合唱団のコンサートが行われた。「カリンカ」「ボルガの舟歌」「カチューシャ」などポピュラーな曲目を演奏して、観客を楽しませた。12日まで。
なお、この日エキスポセンターでは、待望の100万人の入場者を迎えた。福岡県の女性で、センター館長室で、榊館長より記念品が渡されている。
今日の入場者 156,504人(予測:133,100人)
7-7-2-5 9月12日(木)
曇り一時雨
この日は最後のナショナルデーが行われた。
ネパール
A ブロック
写真 ビレンドラ国王
写真 ネパール館
ネパール王国の環境は、熱帯気候から万年雪の宿るヒマラヤまで多種多様であり、その中で育った伝統的技術や文化は、それぞれの環境に適応し調和するものとなった。科学万博への出展に際しては、この多様な環境と文化、平和を愛する国民性、そして特異な環境に対して独自の開発を進めていく姿を5つのテーマに分けて紹介することが基本構想とされた。
「人問」コーナーでは、ネパールの人びとのいきいきとした表情がスライドと写真パネルで紹介され、「環境」コーナーには、「世界の屋根」ヒマラヤ山脈の写真パネル、高山に住む180種の蝶の標木が展示された。「平和」コーナーに安置された仏像が、平和を愛する国民性を象徴、「開発」コーナーの水力発電所のタービン部品等が、豊かな水資源を利用する姿を紹介した。最後の「居住」コーナーには、カトマンズ盆地のネワール族の農家のモデルが展示され、パネルではそれぞれの環境に適応した多彩な住居形態が紹介された。
なお、館内中央には、木彫を施した寺院風のカウンター兼売店と、カーペットを敷いた台「チョータラ」(休憩所)が設けられた。
写真 工ベレスト・カルチュラル・トループの踊り
9月12日、ビレンドラ・ビル・ビクラム・シャー・デープ国王・王妃両陛下を迎えて、エキスポプラザでナショナルデーの式典が開催された。当日は、総勢22人の「工ベレスト・カルチュラル・トループ」がヒマラヤ山系高地に伝わる神秘的な踊りを披露し、映画「ジス・イズ・マイ・カントリー/ネパール王国」も上映された。このほか、仮面舞踏「マハカリ・ピャクン」の公演、シェルパ族宮大工による彫刻の実演等、エキゾチックで神秘的なネパール文化を伝える数々の催し物が行われた。
竹内科学万博担当大臣来館。終幕へのピッチ急。
今日の入場者 154,563人(予測:131,700人)
7-7-2-6 9月13日(金)
晴れ
国際科学博覧会名誉総裁であらせられる皇太子殿下・同妃殿下をお迎えするのにふさわしい秋晴れの日であった。
写真 観客にお手を振られる皇太子殿下・美智子妃殿下
皇太子殿下ご夫妻は、3月の開会式の前に、エキスポセンターを含む政府館をご視察いただいている。今回は閉会式にご参列いただくために、13日から会場にこられ、くまなくご視察をいただいた。
写真 日本代表(向かって右側小林さん)
この日、エキスポプラサでは、9月15日に行われる‘85ミス・インターナショナル・ビューティ・ページェントに参加する日本代表の選出大会が行われ、同時にミス・ワールドも選出された。
‘85ミス・インターナショナルには静岡の小林利花さんが、ミス・ワールドには大阪の杉本治子さんが選出された。
写真 モンゴル国立歌舞団
また、エキスポホールではモンゴル人民共和国国立歌舞団の公園が行われたが、モンゴルの歌は、日本の民謡「追分」「馬子歌」に驚くほど似ていて、観客の共感を呼んでいた。
今日の入場者 130,863人(予測:146,600人)
7-7-2-7 9月14日(土)
曇り後晴れ
皇太子殿下・同妃殿下には今日も場内をご視察いただいた。
閉会式の主役になられるVIPがだんだんお揃いになってきて、事務局の緊張は大変高まってきた。そんな中、明日のミス・インターナショナルの審査員にさせられた総館長は、世界の美女の大挙訪問を受けてびっくり。秘書も事務局も仕事の手を止めて、何事がおこったかと、総館長室を覗く。
美女たちの背の高いのにまた、びっくり。この審査員訪問は恒例とのこと。としてもどんな顔で応接していたか、本当に冷や汗ものであった。
今日は土曜日なので、期待していたが、やっぱり2,000万人は明日のお預けとなった。それでも夜間入場者が68,615人と新しく記録を更新してくれた。
今日の入場者 177,325人(予測:201,300人) 累計 19.780,103人(予測:19,590,600人)
明日の正午前には念願の 2,000万人となるだろう。
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